立方骨 (Cuboid Bone)とは

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立方骨 (Cuboid Bone)

概要

立方骨(りっぽうこつ、英: Cuboid Bone)は、足根骨(Tarsal Bones)の一つで、足の外側部分に位置する骨です。立方骨は、その名前の通り、立方体に近い形をしています。足の動きと安定性において重要な役割を果たし、足の外側縦アーチの維持にも寄与します。

立方骨の構造

立方骨は以下の特徴を持っています:

  1. 立方体に近い形状:
    • 立方骨は、立方体に近い形をしており、足の外側に位置します。
  2. 複数の接触面:
    • 立方骨は、他の足根骨や中足骨と接触し、複数の関節面を持っています。
  3. 溝(Peroneal Groove):
    • 立方骨の下側には、長腓骨筋腱(Peroneus Longus Tendon)が通る溝があります。

立方骨の機能

  1. 足のアーチの維持:
    • 立方骨は、足の外側縦アーチを支える役割を果たします。これにより、歩行や走行時の衝撃を吸収し、足全体の安定性を保ちます。
  2. 足の動きの提供:
    • 立方骨は、足の屈曲、伸展、回内、回外などの動きを助けます。

立方骨に隣接する骨

立方骨は、いくつかの重要な骨と連結しています:

  1. 踵骨 (Calcaneus Bone):
    • 立方骨は踵骨と連結し、足の後部の安定性を提供します。
  2. 第4中足骨 (Fourth Metatarsal Bone):
    • 立方骨は第4中足骨と連結し、足の外側の安定性を提供します。
  3. 第5中足骨 (Fifth Metatarsal Bone):
    • 立方骨は第5中足骨と連結し、小指の基部を形成します。
  4. 外側楔状骨 (Lateral Cuneiform Bone):
    • 立方骨は外側楔状骨と連結し、足の中央部分の安定性を提供します。

立方骨の関連疾患と怪我

  1. 立方骨骨折 (Cuboid Fracture):
    • 外傷や過度の使用により立方骨が折れることがあります。スポーツ選手やランナーに多く見られます。
    • 症状には、足の外側の痛み、腫れ、圧痛が含まれます。
    • 治療には、安静、固定、場合によっては手術が必要です。
  2. 立方骨症候群 (Cuboid Syndrome):
    • 立方骨が部分的に脱臼することで、足の外側に痛みが生じる状態です。
    • 症状には、足の外側の痛み、歩行時の不快感が含まれます。
    • 治療には、整復(骨を元の位置に戻すこと)、テーピング、理学療法が必要です。
  3. 長腓骨筋腱炎 (Peroneal Tendonitis):
    • 立方骨の溝を通る長腓骨筋腱が炎症を起こす状態です。
    • 症状には、足の外側の痛み、腫れ、圧痛が含まれます。
    • 治療には、安静、アイシング、理学療法が必要です。

立方骨の健康維持

  1. 適切なエクササイズ:
    • 足と足首の筋肉を強化し、柔軟性を維持するエクササイズを行うことで、立方骨の健康を保ちます。特に、足のアーチを支える筋肉のトレーニングが有効です。
  2. 適切な靴の選択:
    • 衝撃を吸収し、足のアーチをサポートする適切な靴を選ぶことが重要です。
  3. 体重管理:
    • 適正体重を維持することで、立方骨にかかる負担を軽減します。
  4. 休息とリカバリー:
    • 過度な運動を避け、足に十分な休息とリカバリーを与えることが、立方骨の健康維持に重要です。

まとめ

立方骨は、足の外側縦アーチを支える重要な骨であり、足の動きと安定性に寄与します。立方骨の健康を維持するためには、適切なエクササイズ、靴の選択、体重管理が重要です。立方骨を大切にし、日常生活やスポーツ活動においてその機能を最大限に活かすことが、全体的な足の健康と幸福感を高める鍵となります。

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この記事を書いた人

パーソナルトレーニング/治療院 連動性療法のバックエイジング。痛みのある部位だけではなく、痛みのある動きに影響を与えている関連している全身の関節の動きにも着目し、正しい筋の使い方に戻していきます。全身の連動性を高めるため、結果的に痛みを取り除くだけではなく、疲れにくく、怪我のしにくい体に若返らせることを目指しています。

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