9:00~22:00受付
大菱形骨 (Trapezium Bone)とは
目次
大菱形骨 (Trapezium Bone)
概要
大菱形骨(だいりょうけいこつ、英: Trapezium Bone)は、手根骨(Carpal Bones)の一つで、手首の遠位列(指に近い列)の橈骨側(親指側)に位置する骨です。大菱形骨は親指の基部を形成し、親指の広範な動きを可能にする重要な役割を果たします。
大菱形骨の構造
大菱形骨は以下の特徴を持っています:
- 四角形に近い形状:
- 大菱形骨は、四角形に近い形をしており、手首の橈骨側に位置します。
- 複数の接触面:
- 大菱形骨は、他の手根骨や中手骨と接触し、複数の関節面を持っています。これにより、手首と親指の複雑な動きが可能になります。
大菱形骨の機能
- 親指の動きの提供:
- 大菱形骨は、親指の屈曲、伸展、外転、内転、対立などの動きを助けます。
- 手首の安定性の提供:
- 大菱形骨は、手根骨全体の安定性を提供し、手首の強度を保ちます。
大菱形骨に隣接する骨
大菱形骨は、いくつかの重要な骨と連結しています:
- 舟状骨 (Scaphoid Bone):
- 大菱形骨は舟状骨と接触し、手首の動きに貢献します。
- 第1中手骨 (First Metacarpal Bone):
- 大菱形骨は第1中手骨と連結し、親指の基部を形成します。
- 小菱形骨 (Trapezoid Bone):
- 大菱形骨は小菱形骨と接触し、手首の動きを助けます。
大菱形骨の関連疾患と怪我
- 大菱形骨骨折 (Trapezium Fracture):
- 外傷や衝撃により大菱形骨が折れることがあります。
- 症状には、手首の痛み、腫れ、圧痛が含まれます。特に、親指の基部に痛みが集中することが多いです。
- 治療には、安静、固定、場合によっては手術が必要です。
- 母指CM関節炎 (Thumb CMC Joint Arthritis):
- 親指の基部にある大菱形骨と第1中手骨の関節(CM関節)が炎症を起こす状態です。
- 症状には、親指の痛み、腫れ、動きの制限が含まれます。
- 治療には、薬物療法、装具の使用、場合によっては手術が必要です。
大菱形骨の健康維持
- 適切なエクササイズ:
- 適切な装具の使用:
- スポーツやリスクの高い活動を行う際には、手首や親指のサポーターやテーピングを使用して大菱形骨の怪我を予防します。
- 正しい姿勢の維持:
- コンピュータ作業や重い物を持ち上げる際には、手首や親指にかかる負担を軽減するために正しい姿勢を保ちます。
まとめ
大菱形骨は、親指の動きと安定性を支え、手根骨の中でも重要な役割を果たす骨です。大菱形骨の健康を維持するためには、適切なエクササイズ、装具の使用、正しい姿勢の維持が重要です。大菱形骨を大切にし、日常生活やスポーツ活動においてその機能を最大限に活かすことが、全体的な手の健康と幸福感を高める鍵となります。