体幹 (Core Stability)とは

目次

体幹 (Core Stability)

概要

体幹(コアスタビリティ、英: Core Stability)は、体幹部(胴体)の筋肉群が協調して働き、身体の安定性とバランスを維持する能力を指します。体幹部には、腹部、背部、骨盤周りの筋肉が含まれ、これらの筋肉が協力して体の中心を支え、四肢の動きをサポートします。

体幹の主要な筋肉群

  1. 腹直筋 (Rectus Abdominis):
    • 腹部の前面に位置し、脊柱の屈曲を助ける。
  2. 外腹斜筋・内腹斜筋 (External and Internal Obliques):
    • 腹部の側面に位置し、体幹の回旋や側屈を助ける。
  3. 腹横筋 (Transverse Abdominis):
    • 腹部の最も深い層に位置し、体幹の安定性を提供する。
  4. 多裂筋 (Multifidus):
    • 背部に位置し、脊柱の安定性を提供する。
  5. 骨盤底筋群 (Pelvic Floor Muscles):
    • 骨盤の底に位置し、骨盤内臓器を支える。
  6. 脊柱起立筋群 (Erector Spinae Muscles):
    • 脊柱に沿って走り、背中の伸展を助ける。

体幹の役割

  1. 姿勢の維持:
    • 体幹の筋肉が強化されることで、良好な姿勢を維持しやすくなります。不良姿勢を改善し、腰痛や背中の痛みを予防します。
  2. 運動パフォーマンスの向上:
    • 体幹の安定性は、スポーツや日常の動作において、効率的な力の伝達を可能にし、パフォーマンスを向上させます。
  3. バランスと安定性の向上:
    • 体幹の筋肉が協調して働くことで、バランス感覚が向上し、転倒のリスクを減少させます。
  4. 怪我の予防:
    • 体幹の強化は、関節や筋肉にかかる負担を分散し、怪我のリスクを減少させます。

体幹トレーニングの方法

  1. プランク (Plank):
    • 前腕とつま先で体を支え、体を一直線に保つエクササイズ。腹直筋、腹横筋、多裂筋などを強化します。
  2. サイドプランク (Side Plank):
    • 片方の前腕と足の側面で体を支えるエクササイズ。外腹斜筋、内腹斜筋を強化します。
  3. バードドッグ (Bird Dog):
    • 四つん這いの姿勢から、対角線上の腕と脚を伸ばすエクササイズ。背部と腹部の筋肉をバランスよく強化します。
  4. デッドバグ (Dead Bug):
    • 仰向けに寝て、対角線上の腕と脚を同時に動かすエクササイズ。腹部の深層筋を強化します。
  5. ヒップブリッジ (Hip Bridge):
    • 仰向けに寝て、膝を曲げた状態で腰を持ち上げるエクササイズ。臀筋と背部の筋肉を強化します。

体幹トレーニングの利点

  1. 筋力の向上:
    • 体幹トレーニングにより、胴体の筋力が向上し、日常の動作やスポーツ活動が楽になります。
  2. 姿勢の改善:
    • 体幹の筋肉が強化されることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。
  3. バランスの向上:
    • 体幹トレーニングはバランス感覚を高め、転倒のリスクを減少させます。
  4. 全身の安定性向上:
    • 体幹が安定することで、四肢の動きが安定し、効率的な運動が可能になります。

まとめ

体幹は、身体の中心を支える重要な筋肉群であり、全体的な健康と運動パフォーマンスに大きな影響を与えます。定期的な体幹トレーニングを行うことで、姿勢の改善、運動パフォーマンスの向上、怪我の予防が期待できます。体幹の強化は、日常生活やスポーツにおいて重要な役割を果たすため、積極的に取り入れることが推奨されます。

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この記事を書いた人

パーソナルトレーニング/治療院 連動性療法のバックエイジング。痛みのある部位だけではなく、痛みのある動きに影響を与えている関連している全身の関節の動きにも着目し、正しい筋の使い方に戻していきます。全身の連動性を高めるため、結果的に痛みを取り除くだけではなく、疲れにくく、怪我のしにくい体に若返らせることを目指しています。

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