営業時間および予約枠変更のお知らせ(2024年12月〜)

「年齢を言い訳にしない」怪我に悩み続けてきたマラソンランナーの復活劇。|BACK AGING(バックエイジング)お客さまインタビュー 松村幸栄さん

今回のゲスト:松村幸栄さん(2023年1月よりBACK AGING会員)

静岡県裾野市出身の陸上競技選手。現在はコモディイイダ陸上競技部に所属し、実業団ランナーとして活躍。また、裾野市のスポーツ観光大使などこれまでの経験を活かし、競技者としてだけでなく、地元の魅力を伝える活動にも積極的に取り組んでいる。 小学校4年生に裾野陸上教室に入会し、陸上競技を始める。中学校時代全国都道府県駅伝で静岡県代表として3区を走り、区間3位の成績を収める。 高校時代には全国高校駅伝でチームは2位入賞や全国高校駅伝で優勝し、2年連続でアンカーを務める。  実業団時代(豊田自動織機)にて、東日本実業団駅伝および中日本実業団駅伝で優勝し、いずれもアンカーを務める。 2021年9月コモディイイダ陸上競技部に入部し、現役の実業団ランナーとして活動を再開。BACK AGINGに通い始め、怪我をすることがほぼなくなり、坐骨神経痛も改善。フルマラソンでは2時間37分24秒で自己ベストを更新。

インタビュアー:伊藤龍平(BACK AGING開発者)

1988年福島県生まれ、大阪在住。選手→コーチのキャリアを通して、20年間テニス競技に関わる。テニスコーチとしては、プロ選手、トップジュニア、をはじめとした、2000名を超える対象へのコーチングを実践。指導キャリアの中で、「身体には、いまだ知られていないメカニズムが存在しているのではないか?」という疑問を持ち、コーチ業の傍ら医師、理学療法士、作業療法士、アスレティックトレーナー、鍼灸師・柔道整復師、トップアスリート指導者、動作分析の専門家などで構成される研究団体HURECを組織する。10年に渡る研究活動の中で、共同研究者たちと共に、BACK AGINGの基幹メソッドとなる連動性トレーニング、連動性療法、を体系化。現在は、各種競技のオリンピックアスリート、日本代表選手、などからも多くの支持を受ける。現在は、100名以上の治療家・トレーナーが会員として所属し、認定 連動性トレーナーの養成・資格発行も行う株式会社HURECの代表取締役を務める。また、旧友である成瀬拓也と共に、2020年3月共同経営者として、治療&トレーニングスタジオBACKAGINGを東京・市ヶ谷にオープンし、主にプログラムの設計を担当。

※この記事は2025年1月23日に行ったインタビュー内容および2023年1月から実施してきたBACK AGINGでのサービス内容における事実情報を元に作成しております。

目次

幾度となく直面した挫折の日々

伊藤

本日はどうぞよろしくお願いします。

松村幸栄さん

よろしくお願いします。

伊藤

まず、聞けたらと思っているのは、バックエイジングに出会う前の話ですね。連動性トレーニングを始める前に、幸栄さんの体がどんな体の状態だったのかとか、当時抱えていた悩みなどをお聞きしたいです。

松村幸栄さん

わかりました。
まず、バックエイジングに通う前は、結構故障することが多かったんですよ。

陸上競技を中学、高校、実業団、今現在と続けている中で、 過去を振り返っても、1年を通して故障せずに練習を積めた時期は記憶にないってぐらい、本当に怪我がつきものだったんです。

中学時代から陸上競技で活躍していた幸栄さん
(左から中学時代、高校時代、実業団時代)

松村幸栄さん

そして、23歳の時に第五中足骨を疲労骨折してしまったんですけど、 当時所属していたチームで駅伝に向けて走らなきゃいけないっていう状況だったんですよ。

そこをかばっていたら、今度は距舟関節に穴が開いてしまって、、、。

結果として、一度競技を引退することにしたんです。

とりあえず、自然治癒しか治す方法がないということで、時間をかけて治して、25歳の時に復帰をしたんですけど、復帰をしても結局怪我が多いことに変わりはなかったんですよね。

だから、練習を積んでフルマラソン(42.195km)に挑戦したいとか、トラック種目でも結果を出したいとか思ってはいても、なかなか思うような結果も出せず、30歳を過ぎた頃には、自分の中で「マラソン向いてないのかな」とか思って、もう走らない時期があったんですよね。

フルマラソンのレースにも出ない、トラックはやるけど結果を出すことは諦めている、、、

そんな状態でした。

転機となる新しい出会い

伊藤

なるほど、、、
それは辛い時期だったと思いますが、そんな時に出会ったのがバックエイジングだったわけですね。

松村幸栄さん

そうですね。
初めてセッションを受けたのが、2023年1月に開催された大阪国際女子マラソンの直前でした。

既に会場入りしていたため、オンラインでセッションを受けさせてもらったんですけど、トレーナーさんに体の動かし方を見てもらった後、教えてもらった連動性トレーニングを少しやってみたら、それだけで足がとても上げやすくなり、腿上げの可動域も結構変わったんですよね。

Before
(初回セッション実施前)

After
(初回セッション実施後)

松村幸栄さん

翌朝になっても歩く足取りが軽く、走った際にも足を引き上げた時のだる重い感じもなくて、不安なくレースに臨めました。

レース当日は強風で寒い中、スタートからゴールまで周りに同じペースで走る人がいなくて一人旅という状況だったんですが、30km以降で他の選手が失速していく中、私は動きが大きく崩れることもなく走り切ることができました。

今後も見てもらいたいと思ってバックエイジングのセッションを受け始め、連動性トレーニングを続けてきましたが、走る時の感覚もどんどん良くなっていきましたね。

連動性トレーニングに取り組む幸栄さん

松村幸栄さん

例えば、私は仕事でレジ打ちとか事務作業をやっているんですけど、仕事を終えてから走る時って、ものすごくバランスがとりづらいというか、フォームが崩れてしまう感じがあるんですよ。

でも、そういう時に連動性トレーニングをやってから走ることで、フォームも良くなるし、 体の疲労感も少ないから、結果的に練習も継続してできるようになりました。

だから、走る前は10分、15分でも連動性トレーニングをやる時間を必ず取り入れるようにしましたし、仕事を終えてからもすぐに走るんじゃなくて、たった5分だけでも連動性トレーニングをやってから走るようにしてました。

地道な継続から見えてきた可能性

伊藤

ルーティンとして連動性トレーニングをうまく取り入れてくれたんですね。

継続していく中で大変だったこととか、うまくいかなくて悩んだこととかはありましたか?

松村幸栄さん

一生懸命やろうという意識からか、トレーニングの際に力み過ぎてしまうことがよくあり、それが逆効果になってしまうというのがしばしばありましたね。

定期的に私がトレーニングしているところを撮り、その動画をトレーナーさんに送ってチェックしてもらうんですが、結構修正箇所が多いんですよね。

でも、その時に正しいやり方を教えてくれるので、効果的なトレーニングができているなっていうのはすごく感じています。

トレーナーが細かい動作指導を行い、正しい動きの習得を目指していく

予想もしなかった体の変化

伊藤

しばらく継続していく中で、体にどんな変化がありましたかね?

松村幸栄さん

自分でも驚いたのが、これまで怪我ばかりしていた私が、1年通して全く怪我をしなかったんですよ。

そこで自信がついて、フルマラソンにもどんどんチャレンジしたんですけど、 おかげさまで20代〜30代前半頃はフルマラソンのタイムが2時間47分ぐらいで止まっていたのが、2時間37分まで更新できました。怪我を頻繁にしていた時って、練習も全然積めていなかったし、体自体も強くないって思っていたんですけど、バックエイジングに通い出して体が良くなってから、振り返ってみたら年間で11回もフルマラソンに挑戦するまでになっていたんですよね。

伊藤

怪我もせず年間11回もフルマラソンを走れるって、それだけ聞いたら体が弱いどころか相当強い人だなって思いますよね。すごい変化だなー。

松村幸栄さん

ほんとですよね。
だって、フルマラソンをゴールした後って、結構ダメージが残るんですけど、 意外と行けちゃうかな、来月も走れそうだな、みたいな感じですからね。笑

だから、今までの怪我が多かった時って、知らない間に部分運動になってたりして、例えば、ふくらはぎだけを部分的に使い過ぎちゃって負担がかかって痛めるって感じだったと思うんですけど、連動性トレーニングを継続して全身を使った動きができるようになってきたことで、フルマラソンを走っても、ココが痛いとかっていうのはなくて、全身が疲れてるっていうような感覚に変わったんですよね。

疲労はもちろんあるけれども、うまく分散されてるって感じですかね。

それから、連動性トレーニングを受ける前に、例えば1回20kmを走りますってなると、これまでなら15km過ぎたぐらいから坐骨神経痛の症状が出てたんですよ。だから、レースが近づいてきた頃とかに、今日はマラソンに向けて長い距離走ろうって思っても、お尻が痺れてきてしまって、 こんな状態で大丈夫かなと思ってたんですけど、バックエイジングに見てもらうようになってから坐骨神経痛も改善されて、今では症状も出なくなりました。

伊藤

まさに幸栄さんがおっしゃってくれた通りなんですが、バックエイジングでは負荷が分散するっていうことが大切だと思っていて、例えば、幼少期の健康な子供が走り回ったり何したとしても、全身疲れたってことはあるけど、どこか一部分が痛くなることってほとんど起きないんですよね。

一方で、連動性が低下した大人って、たいてい「疲れた」って時に、「どこ疲れたんですか?」って聞くと、「ふくらはぎが、、、」とか、「肩が、、、」みたいに、具体的にココが疲れたって言うんですよね。

そして、そこが疲労を超えると怪我に繋がってしまうっていうのがすごくよくあることなんですけど、これってアスリートの場合も全く同じだと思うんですよね。

だから、連動性が上がって全身に負荷をうまく分散できるようになると、全身疲労はするんだけれども、部分疲労は少なくて怪我までいかないっていう、連動性トレーニングはそういった考え方でアプローチしているんですけど、幸栄さんはまさにそれを地で行ってくれてますね。

松村幸栄さん

ありがとうございます。
ちなみに、主人もランナーで、同じく怪我しがちだったんですけど、今年に入って私がマラソンにも挑戦できるまで体が戻ったのを見て、「君はなんで怪我をしないの?」って言われました。笑

今年の12月にもマラソンを走ったんですけど、翌日にはもうジョグができたので、そういう姿を主人が見て、「君はどこも痛くないの?」って、ちょっと疑問を感じつつも羨ましそうに言ってましたね。

そして、今では主人もバックエイジングにお世話になっているわけですが。笑

伊藤

ご夫婦揃って通っていただきありがとうございます。笑

変化の先に待つ、新たな目標

伊藤

さて、幸栄さんは陸上競技の中ではだいぶベテラン層に入るかなと思うんですけど、今後アスリートとして競技を続けていくことに関してはどう考えていますかね?

松村幸栄さん

そうですね。
もう36歳なんですけど、本当は夫との約束では32歳で引退する予定だったんですよ。

でも、走れるようになって、もうちょっと、もうちょっと、、、って引退が伸びて、気づいたら約束からもう5年が過ぎすぎちゃったんですけど、夫としても期待を寄せてくれているし、今までやれてこなかった練習ができていてるってことを考えると、やっぱりね、やめられないんですよ。

女性としての色んな悩みもあるんですけど、競技者としては嬉しい体の変化というか、自分の成長だなと思っています。

伊藤

ありがとうございます。もう少しだけ聞かせてほしいんですけど、今すごく調子も上がってきていて、 さらに自己ベスト更新を目指されてると思うんですけど、今後の展望を聞かせてもらえたら嬉しいです。

松村幸栄さん

もちろんタイムを出せたらそれに越したことはないんですけど、 なんか今すごく大事だと思っているのが、チャレンジできる体になったことに対して、もっと全力で楽しもうっていう気持ちなんですよね。

楽しめたことによって、たぶん結果は自ずとついてくると思いますし、「記録を狙うぞ!」ってなると、せっかく連動した動きができるようになったのに、かえって余計な力みが出ちゃって動きが悪くなりそうですし、、、。

だから、まずは「今まで自分がやれなかったことができるようになった体がある」っていうことに自信を持ちたい。

その上で、もう思いっきりチャレンジするというか、楽しみたいなって思います。

42.195kmでも。

インタビューにて今後の目標についてイキイキと語ってくださる幸栄さん

10年前の自分に伝えたいこと

伊藤

いやー、嬉しいですね。

これからもそんなチャレンジを続けていってもらえたらすごく嬉しいです。

松村幸栄さん

いや、ほんとにね、龍平さん。
バックエイジングと出会う前って、走れないことが辛くて。

でも、また走れるようになった時に自分に約束したんですよ。

「自分が納得できる結果を出せるように頑張るんだ」って。

だから、バックエイジングと出会うまでは競技を続けてきたことを後悔してたんですよ。

あの時に辞めればよかったのかな、って。

これまで、出場するって決めたレースでもスタートラインに立てなかったこともあったし、 レースの途中で足が痛くなってゴールできずに終わってしまったレースも結構あったんですけど、そんな怪我がほんとにつき物だった私が、もう2年間怪我をしていないんですよ

それに、もう30代後半ですけど、練習だって20代、30代前半の時と比べてどうかっていうと、劣ってもないし、しっかり練習を積めてチャレンジができている、そういう体に変わったってことが自分にとってはすごく大きいです。

ほんとに、ここまで怪我をしない体になるとは思ってなかったので、もう自分はどうせ怪我をするんだっていうマインドになっていたのが、 こんなに変わるんだなって驚きなんですよ。

これまでは、マラソンには向いてないとか、自分の体だと無理だとか、もうこれは変わらないんだ、っていうような固定観念に囚われていたと思うんですけど、バックエイジングに出会って、こんなに変わるんだって気づかせてもらったし、なにかと年齢のせいにしていたんですけど、今実業団のチームに所属して、10個下の子と一緒に練習してても、 なんか負ける気がしないというか、まだまだやれるんじゃないかなっていうか、夢を与えてくれるというか、そんな気持ちですね。

全力で走れることに喜びを感じ、今もなお挑戦し続けている幸栄さん
松村幸栄さん

だから、私としては、ほんとにもう衝撃の出会いというか、10年前の自分に「今、2時間半を目標にしてやってるよ」って言っても、絶対信じないと思うんですよ。

10年前の自分は、もう怪我をするのが当たり前で、暗闇の中にいるみたいな感じで、ずっと悩んでいたので。でも、今30代後半になっても、怪我をしないし、自分の中で競技を楽しめるようになれて、やっと過去の自分に「諦めなくて良かった」って言えるようになったんですよ。

伊藤

すごく嬉しいですね。ありがとうございます。

地道な努力の積み重ねが体を変え、人生を変える

伊藤

最後の質問なんですけど、もし幸栄さんがバックエイジングに行った方がいいよと思う人がいるとしたら、どんな人でしょうか?

松村幸栄さん

そうですねー。
「年齢を言い訳にしてる人」とか、あとは「怪我で悩んでる人」

それこそ、この前大会に出場した時に私の知り合いも出ていたんですけど、その人は結構怪我で悩んでいたので、もう進めちゃいました。笑

ゴールした時に、「こんなのあるんですけど、どう?」って。

ランニング練習会の企画・運営を通して、BACK AGINGの認知拡大にもご協力いただいています

伊藤

そうだったんですか!ありがとうございます。

松村幸栄さん

ただですね、もどかしいのが、 フルマラソンも練習を積んだ先に結果が見えてくるじゃないですか。

連動性も、1回やればそれが完璧にこうなるかっていうと、 そうじゃないっていうところをもっと伝えたいというか、継続していくことで自ずと体が変わっていくんだっていうところをうまく伝えたいんですけど、やっぱりそこは実際にやってもらわないといけない部分もありますし、伝えたいなって思った時にどういう風に言ったら伝わるのかなっていうのは、考えないとなって思いました。

伊藤

本来そこは僕らが考えるべきところですが、、、。苦笑

そうやって考えてくださるのは本当にありがたいです。

幸栄さんがおっしゃっていたように、連動性もランニングとか他のスポーツとも一緒だと思っていて、体の変化って遅れてくるじゃないですか。

練習を始めた日からいきなり速く走れるようになるとかありえないわけですよね。

ある程度の期間、練習を続けてみて、ようやく上達したかな?と感じるのと一緒で、バックエイジングの連動性トレーニングも継続していくことで動きが変わっていって、気づいたら膝痛とか腰痛とか痛みのことを忘れるぐらいまで良くなっていくんですよね。

だから、「一瞬で変わる」とは思ってほしくないし、その時に痛みが減ったとしても、まだ根本的に動きが変わったわけではないので、これからも続けていってくださいねっていうのは、バックエイジングに興味を持ってくださっている人や、連動性トレーニングに取り組んでくださっている人たちにうまく伝えていきたいですね。

松村幸栄さん

そうですよね。
みんな近道をしたがるんですけど、「地道にやろうよ」っていうのね、もう少し私自身も、しっかり伝えられたらいいなって、すごく感じております。

伊藤

いやー、本当に僕らが言ってほしいことを全部言ってくださいましたね。笑

引き続きレースが続くと思いますが、また落ち着いたら是非お話し聞かせてください。

本日はどうもありがとうございました!

松村幸栄さん

こちらこそ、ありがとうございました!

これからも幸栄さんが全力で挑戦していけるよう、BACK AGING一同全力でサポートしていきます

公式LINEで無料オンライン問診実施中!

連動性療法の専門家があなたの症状に対する最適なアプローチを提案します。腰痛や肩こり、背中の痛み、膝の痛みなど、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。

ご予約無料オンライン問診はLINE友だち追加から!/

無料でトレーナーに相談!健康な体づくりに役立つエクササイズ動画や情報も発信中!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次