体が柔らかい人ほど怪我しやすい?!柔軟性に隠された怪我のリスクについて解説

体が柔らかい人

「体が柔らかいほど怪我をしにくい」という一般的な認識は、実は誤解かもしれません。多くのスポーツやフィットネスプログラムで推奨される柔軟性が、予想外の怪我のリスクを秘めている可能性があるのです。本記事では、柔軟性の真実と、怪我を防ぐための「本当の体の柔らかさ」について詳しく解説します。ストレッチは健康維持や運動能力向上に欠かせませんが、正しい方法で行わなければ逆効果になることも。特に注意が必要な「180度開脚」「股割り」や「前屈」のリスクにも触れながら、安全で効果的なストレッチ法をご紹介します。

目次

柔軟性とは

柔軟性とは、体の関節や筋肉が適切な範囲で動かしやすい状態を指します。具体的には、身体の各部位が自由に動かせ、広い範囲での動きが可能な状態を指します。多くの人が柔軟性がある方が良いと考える理由は、筋肉や関節の可動域が広がることで、身体の動きがスムーズになり、怪我のリスクも低減出来ると考えているからです。

では、「体が柔らかければケガをしにくい」のでしょうか。

力士が体を柔らかくするために「股割り」をすることは有名ですね。ところが、力士なら全員という話ではないものの、ケガで体を故障したという話はよく話題になります。

柔軟性の高い人とは

柔軟性の高い人の特徴について一般的には、床に手がついたり、開脚が出来たり、足をまっすぐに上げることができる人などが挙げられます。先に挙げた力士のほかに、バレリーナや体操選手などがその代表的な例です。

柔軟性を向上させるためにできることといえば、ストレッチやヨガ、ピラティスなどがあります。これらの運動を定期的に行うことで、床に手が着くようになったり、開脚が出来るようになります。

このように外からのアプローチで、柔軟性のある体にすることは出来ますが、必ずしもケガのリスクが下がるわけではありません。なぜなら、『開脚が出来る』、『前屈が深く出来る』というのは体の部分的な柔軟性が高い状態だからです。

過剰な柔軟性を追及するリスク

柔軟性を高めることに意識を向けすぎるあまり、過度なストレッチや無理な体の使い方をすることで、体の一部に負荷がかかりすぎ、筋肉や靭帯を痛めてしまうことがあります。また、柔軟性を高めるために同じ動きを繰り返すことで、関節への過度な負担をかけてしまったり、捻挫、筋肉の断裂などの怪我の原因となることもあります。

ヨガの先生など、一般的に柔軟性があると言われる人の中には、腰痛に悩んでいる方もいらっしゃいます。これは、同じ部分に負荷がかかることが多い、もしくは無理な体の使い方をしていることが原因である可能性があります。

また、体の一部分の柔軟性が高いことで、その部分へ負荷がかかり、本来の体の動きを行うことが難しくなることがあります。その結果、身体のバランスが崩れたり、姿勢が乱れ、本来であれば負荷がかからない部分に負荷がかかり、姿勢の悪化や腰痛など、体の不調を引き起こすことがあります。

こういった理由から、部分的な柔軟性を高めることはケガのリスクにつながることがあるのです。

柔軟性と競技特性

柔軟性は、スポーツや身体活動において重要な要素であり、競技によって求められる柔軟性の種類や程度が異なることを認識することが大切です。例えば、

  1. 体操やフィギュアスケート:高度な柔軟性が要求される
  2. 陸上競技:特定の筋群の柔軟性が重要
  3. サッカーやバスケットボール:全身的なバランスの取れた柔軟性が必要

体が柔らかいことそのものを否定するわけではありません。むしろ、適切な柔軟性は怪我の予防や運動パフォーマンスの向上に寄与します。ここで強調したいのは、過度な柔軟性や部分的な柔軟性のみを追求することのリスクです。

 ケガをしにくい体づくりに必要なこと

これまで柔軟性のリスクについて述べましたが、体が硬いより柔軟性のある体の方がケガなどのリスクは少なくなります。大切なのは体の負担になるような柔軟性をつけることや、部分的な負荷がかかる体の使い方をしないことです。

全身を使うことの重要性

つまり、大切なのは部分ではなく全身を使うこと。私たちの身近にいる全身が上手く使えている人、それは子どもです。子どもは本来の体の使い方がうまく出来ています。なぜなら、子どもは大人程筋力がないため、全身の筋力を使って体を動かそうとするからです。

子どもの前屈から学ぶ

例えば、子供の前屈の仕方を見てみましょう。大人が何も言わなければ、子どもは全身を使って前屈します。そのため、膝の裏を伸ばしてどれだけ前屈できるかで柔軟性があるかを判断しようとする大人からは前屈が出来ていないと思うかもしれません。しかし、体にとっては全身の筋力が上手く使われた状態で負荷が分散されており、結果的にケガしづらい体の使い方になっています。

このように、全身の筋力がうまく使われた方が負担が分散されるため疲れにくく、怪我をしにくいということがわかっています。

部分的な柔軟性があるかどうかに固執することでかえって本来備わっている正しい体の使い方を失い、腰痛などの体の痛みを発症しているという人が多くいます。

一部分の柔軟性をあげるのではなく、自分の体が自由に動かせる範囲を全体的に広げることによって運動や日常生活でケガをしにくい体をつくることが出来るのです。

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この記事を書いた人

パーソナルトレーニング/治療院 連動性療法のバックエイジング。痛みのある部位だけではなく、痛みのある動きに影響を与えている関連している全身の関節の動きにも着目し、正しい筋の使い方に戻していきます。全身の連動性を高めるため、結果的に痛みを取り除くだけではなく、疲れにくく、怪我のしにくい体に若返らせることを目指しています。

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