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鵞足炎(がそくえん)について

疾患解説 ひざの痛み

更新

鵞足炎(がそくえん)について

監修 浜木遼太
監修浜木遼太(はり師・きゅう師)
鵞足炎(がそくえん)について。休むと楽になるのに、階段や立ち上がりでまた膝の内側が痛む。川沿いの道で、膝の内側に手を当てて立ち止まる60代の女性

鵞足炎とは

がそくえん

膝の内側の、関節より数センチ下にある「鵞足(がそく)」に起こる痛みです。鵞足の腱の炎症(鵞足腱炎)と、その下にある滑液包の炎症(鵞足滑液包炎)を、まとめて鵞足炎と呼びます。中高年の女性や、変形性膝関節症のある方に多く、ランニングなどのスポーツでも起こります。階段の上り下りや、椅子から立ち上がるときに痛みが出やすいとされています。

症状

鵞足(がそく)は、縫工筋(ほうこうきん)・薄筋(はっきん)・半腱様筋(はんけんようきん)という3つの筋肉の腱が、すねの骨の上の内側にまとまって付いている部分です。名前は、ラテン語の「ガチョウの足」に由来します。痛みが出やすいのは、膝の関節より数センチ下の、すねの内側のあたりです。

鵞足炎でよくみられる症状

  • 膝の内側の、関節より少し下が痛む
  • その場所を押すと痛む
  • 階段の上り下りや、椅子から立ち上がるときに痛む
  • 脚を組んで座ると痛む

痛みは自然におさまることもありますが、おさまったりぶり返したりを、数か月にわたって繰り返すこともあるとされています。

左膝を内側から見た解剖図。3本の腱(縫工筋・薄筋・半腱様筋)が膝の関節より下で、すねの骨の内側に付く所(鵞足)が色づいている
左膝を内側(横)から見た図
水色=3本の腱
オレンジ=痛みが出やすいところ(鵞足)
腱の下の滑液包は省いています

膝の内側が痛むからといって、鵞足炎と決まるわけではありません。半月板や靱帯の傷み、すねの骨の疲労骨折なども似た場所が痛みます。中高年の方では、変形性膝関節症と同時にみられることもよくあります。診断は医療機関(整形外科)の役割です。痛みが続いている方や、転倒などのけがのあとに痛む方は、一度は整形外科で原因を確かめてください。

医療機関での見分け方
  1. 1

    診察

    • 関節のすき間から数センチ下(すねの骨の内側)を押して、痛むかを確かめます。
    • 関節のすき間そのものが痛むときは、半月板の傷みなども考えます。
  2. 2

    画像検査

    • 主に、ほかの病気がないかを確かめるために使います。
    • 鵞足炎は画像に写らないことも、痛みのない膝で液が写ることもあり、画像だけでは決められません。

見分ける病気

膝の内側の靱帯のけが、すねの骨の疲労骨折、神経の圧迫(しびれ)、膝の骨の一部が傷む病気(軟骨の下の骨の小さな骨折〈軟骨下脆弱性骨折〉や、骨壊死〈こつえし〉)、腰の神経から来る痛みなど。

変形性膝関節症との関係

どちらが痛みのもとかで、治療の進め方が変わります。

医療機関を受診したほうがよい場合

すぐに受診したほうがよい場合

  • 痛みがとても強い
  • 体重をかけられない、膝が動かせない
  • 膝がひどく腫れた、形が変わった
  • 膝が引っかかって動かなくなる(伸ばせなくなる)、ガクッと力が抜ける、動かすと音がして痛む
  • 膝が急に赤く腫れて、熱を持っている(発熱がなくても)
  • 高い熱や寒気がある

このようなときは、様子を見ずに、すぐに医療機関を受診してください。

早めに(数日のうちに)整形外科を受診したほうがよい場合

  • 膝の内側からすねにかけてしびれる、または腰から膝のほうへ痛みが響く
  • じっとしていても強い痛みが続く、夜も眠れないほど痛む
  • 原因のはっきりしない熱が続く、体重が減ってきた

膝の痛みには、骨や神経の病気など、別の原因が隠れていることがあります。

原因

腱の付け根や滑液包に、繰り返し負担がかかること(使いすぎ)や、直接の外傷がきっかけで起こるとされています。変形性膝関節症など、もともとある膝の病気に伴って起こることも多いとされています。

鵞足炎に関わるとされる主なもの:使いすぎ、膝の内側のけが、中高年の女性、変形性膝関節症
鵞足炎に関わるとされる主なものです。

鵞足をつくる3つの筋肉は、膝を曲げるほか、すねを内側にひねる動きを助け、膝が内側に入る力に抵抗しています。この力やひねりが繰り返しかかり、腱と骨や靱帯の間でこすれることが一因と考えられていますが、くわしいしくみは、まだはっきりしていません。

原因には、使いすぎや運動の要因と、体の要因が重なるとされています。

使いすぎ・運動の要因

膝の使いすぎ、ランニング(走る距離を急に増やすなど)や、横への動き・急な方向転換が多いスポーツ(バスケットボール、サッカー、ラケット競技など)

体の要因

中高年の女性、体重が多い、変形性膝関節症がある、糖尿病がある、X脚(両膝が内側に寄った脚の形)、もも裏の筋肉の硬さ、偏平足

ただ、はっきりしているのは、女性に多いことと、変形性膝関節症と同時にみられやすいことです(変形性膝関節症が原因になるかは分かっていません)。そのほかは、研究によって結果が分かれたり、古い報告しかなかったりして、十分に確かめられていません。

セルフケアと治療

多くの場合、手術以外の方法で、症状はおさまっていくとされています。まずは、痛みを強める動きを減らして、膝を休ませることが中心です。

テニスコートの脇のベンチで、ラケットを置いてひと休みする女性

痛む動きを減らす

膝の内側を冷やす女性

痛むときは冷やす

医師が膝の内側を診ている

続く・繰り返すときは整形外科へ

休む・痛む動きを減らす
  • 階段の上り下りや、脚を組んで座るなど、痛みを強める動きを減らすか避けて、膝を休ませます。
  • まったく動かさないという意味ではありません。
  • 痛みが長引いて動く量が減ると、膝を支える筋肉がやせることがあるとされています。
冷やす
  • 痛みが強いときは、タオルで包んだ保冷剤で冷やします。
  • 1回20分までを目安に、1日に数回当てます。
ストレッチと筋力トレーニング
  • 医療機関のリハビリでは、内もも・お尻の横・太ももの前・もも裏の筋肉を伸ばしたり鍛えたりする運動が中心で、特にもも裏のストレッチと、膝を伸ばし切る力をつける運動が勧められています。
  • 痛みが強まるときは無理に続けず、医療機関で相談してください。
体重について

体重が多い方では、体重を適正に保つことも、治療や再発予防の一つとして勧められています。

痛み止めや注射について
  • 痛み止め(飲み薬・貼り薬・塗り薬)を短い期間使うことも、最初の対処の一つとされています(持病や飲んでいる薬によっては使えないため、医師や薬剤師にご相談ください)。
  • 続く場合は、滑液包へのステロイドの注射が検討されます。
  • 痛みをやわらげる目的で行いますが、効果がどのくらい続くかははっきりしておらず、副作用もあるため、必要かどうかや回数は医師と相談して決めます。
  • 手術が必要になることは、まれとされています。

運動再開の目安

  1. STEP 1痛みを強める動きを減らして、膝を休ませる
  2. STEP 2痛みがおさまるのに合わせて、運動の強さや時間を少しずつ増やす

鵞足炎では、運動を再開するまでの日数や距離について、確立した目安はありません。自分でケアして1〜2週間たってもよくならない、悪化しているときは、医療機関を受診してください。長引くかどうかは、変形性膝関節症や体重、体力の低下などに左右されるとされています。痛みを繰り返すときは、整形外科で原因を確かめ、運動を続けてよいかも相談してください。

再発を防ぐには、運動の前に準備運動を行い、練習の量や距離を急に増やさないことが勧められています。

ここまでの医学の説明は、文末の参考文献(米国の医学事典StatPearls・米国整形外科学会・英国の国民保健サービス・MSDマニュアルなど)にもとづいています。

ここからは、バックエイジングの考えです

当院の考え方

治療しても、痛みを繰り返すのはなぜか

バックエイジングは、一人ひとりの骨格タイプに合わせて治療する、藤沢のひざ痛・腰痛専門治療院です。

その方の骨格に合った動きに戻すことで、痛む場所に負担が集まりにくくなり、痛みの軽減につながると考えています。

楽になっても、負担のかかる動き方はそのまま

いまの痛みを楽にしたい。疲れた体を休めたい。そうした目的なら、マッサージや整体、鍼もよい方法だと私たちは考えています。

ただ、痛みが楽になっても、痛む場所に負担のかかる動き方がそのままだと、元の生活や運動に戻ったときに、また同じ場所に負担がかかります。これが、痛みを繰り返す理由の一つだと考えています。

痛みを繰り返す流れ

  1. 痛みがやわらぐ
  2. 負担のかかる
    動き方が、
    そのままだと
  3. 同じ場所に、
    また負担が
    かかる
  4. 痛みを
    繰り返す

(当院の考え方を示す模式図)

負担の少ない姿勢や動き方は、骨格によって違う

では、良い姿勢や正しい歩き方を身につければよいのか。その考え方自体は、間違っていません。ただ、骨格は一人ひとり違い、自然な姿勢も違います。背中が少し丸いくらいが自然な方もいれば、腰が少し反っているくらいが自然な方もいます。背筋がまっすぐな姿勢が、誰にとっても負担の少ない姿勢とは限りません。

人によって、自然な姿勢が違う

横から見た、走る姿。背中の上のほうがなだらかに丸く、肩が少し前に入っている。線で背中のラインを示している

胸が丸まりやすいタイプ「背中が丸いね」と言われやすい

横から見た、走る姿。胸を開き、腰が少し反っている。線で背中のラインを示している

胸が反りやすいタイプ「胸を張りすぎ」「腰が反っている」と言われやすい

どちらも、そのタイプにとって自然な姿勢です。(当院の考え方を示す模式図)

骨格タイプとは

骨格タイプは、骨格の個体差(先天的特質)を10年以上研究してきたHUREC(バックエイジングの運営会社)が、16種類に体系化した先天的な動作個体差のタイプ分類です。先天的に骨格が異なる以上、身体の動かし方にも一人ひとり「その人に合った形」がある、という考え方にもとづいています。タイプが違えば、自然な姿勢やフォームが異なります。

同じ診断名でも、治療のメニューが違う

バックエイジングでは、同じ診断名でも治療のメニューが全く違います。膝の痛みの治療でも、腕を体の後ろへ引く運動をする方もいれば、足の指と足首を動かす運動をする方もいます。どちらも、その方の骨格に合った動きに戻すためのメニューです。

治療のメニューの例

ベッドでの治療

横向きに寝た60代の女性の右腕を、施術者が肩を支えながら体の後ろへゆっくり動かし、肩を後ろへ伸ばしている

Aさん肩を後ろへ伸ばす

あお向けに寝た60代の男性の足首と足の指を、施術者がやさしく支えて動かしている

Bさん足首と足の指を動かす

個別トレーニングメニュー

60代の女性が立って、ひじを曲げた両腕を体の後ろへ引く運動をしている

Aさん腕を体の後ろへ引く運動

60代の男性が椅子に座り、足の指でタオルをつかみながら足首を動かす運動をしている

Bさん足の指と足首を動かす運動

同じ診断名の方でも、骨格によって合う治療や運動が違う例です。(当院の考え方を示す模式図)

その方の骨格に合った動きに戻す

自分の骨格に合わない姿勢や歩き方を「正しい形」として意識し続けても、身につきにくく、かえって関節や筋肉に負担がかかると、私たちは考えています。

だから私たちは、骨格動作タイプ検査で骨格タイプを確かめ、その方の骨格に合った姿勢や動き方に戻していきます。

良い治療があるのではなく、
あなたに合った治療がある

動画9分59秒

なぜ“治療しても再発する人”がいるのか?

この記事でいちばんお伝えしたいこと

良い姿勢・動き方・フォームは一つではなく、その方の骨格タイプ(16種類)に合った形があります。

バックエイジングは、骨格タイプに合わせた治療で、膝に負担が集中しない動き方に戻していきます。

検査+初回治療のセット13,200円(税込・2回分)別々にお申し込みいただくより2,200円お安くなります内容・料金と予約方法を見る

検査と治療の流れ

骨格タイプで治療する
バックエイジングの3つのステップ

撮影した動きをタブレットで確かめるトレーナー
STEP 1あなたのタイプを知る

検査で、あなたの骨格タイプを知ります。

BACK AGING藤沢店 施術風景
STEP 2あなたに合った治療を受ける

タイプと身体の状態に合わせて、国家資格を持つ専門トレーナーが施術を行います。

立った姿勢で、トレーナーが脚の動きを1対1で確かめている様子
STEP 3あなた専用のケアを続ける

運動・トレーニング・ストレッチを、個別にご提案します。

膝の状態に応じて、運動の量を減らしたり休んだりしながら通えます。

初回は2回に分けて行います

1回目
検査撮影(動作分析)骨格動作タイプ検査・約40分この日は施術を行いません。
分析
研究チームが分析・最短1週間骨格タイプと、痛みを繰り返している体の使い方を分析します。ご来院は不要です。
2回目
初回治療約80分分析結果をご説明したうえで、骨格タイプに合わせた施術と運動療法を行い、前後の変化を一緒に確かめます。お名前入りの検査結果レポート(A4・約14ページ)をお渡しします。

検査で分かること・レポートの見本を見る

  • 国家資格を持つトレーナーがそばで確かめます(トレーナー紹介)
  • 痛む動きは避けて行います
  • 途中でいつでも止められます
  • いま膝が痛くても受けられます

痛みがとても強い、膝が動かせない、ひどく腫れているときは、先に医療機関を受診してください(受診の目安)。通院中の方・診断を受けている方は、検査や運動を始める前に主治医にご確認ください。ご相談はどなたでもお受けしています。

通われた方の声

当院のGoogleクチコミ ★4.9・161件(2026年9月26日確認)

膝が痛くてき始めましたが
調整をしていただき
長時間歩いたりしても痛みが出なくなりました
上半身にもまだ課題があるので
通い続けていきたいと思っています

Googleクチコミより(膝の痛み)

膝の痛みで通い始めた方が、上半身の課題にも取り組むことは、私たちの治療ではよくあります。痛む場所と、合っていない動きが出ている場所は、同じとは限らないからです。お客様の声をもっと見る

※お客様の声は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。変化の出方は、原因や体の状態によって一人ひとり違います。

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  • キャンセル・変更は前日まで無料
  • カード登録は不要お支払いは来院当日(現金・カード・PayPayなど)
  • 痛みの出ない範囲で行います
  • 動きやすい服装でどうぞ更衣室があります
  • 痛みがある方も受けていただけます運動が苦手な方、体力に自信のない方も大丈夫です
  • 追加の費用はかかりません
  • 回数券などを、無理におすすめすることはありません

相談してから決めたい方へ

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この記事について

監修 浜木遼太

監修 浜木遼太(はまき りょうた)
はり師・きゅう師(国家資格)・BACK AGING藤沢店 店長。森ノ宮医療大学 鍼灸科で鍼灸師の国家資格を取得。変形性膝関節症、腰椎椎間板ヘルニア、慢性腰痛など、他院で改善に至らなかった重度の慢性痛を専門とする。自身も陸上競技で怪我に苦しんだ経験を持ち、繰り返す痛みのつらさを知る。詳しいプロフィール

研究監修 伊藤龍平

研究監修 伊藤龍平
株式会社HUREC 代表取締役。医師・理学療法士・鍼灸師、トップアスリート指導者など身体の専門家で構成される研究団体HURECを組織し、10年以上にわたり骨格の個体差(先天的特質)を研究。その研究から「骨格動作タイプ」を16種類に体系化。各種競技のオリンピックアスリート、日本代表選手、などからも多くの支持を受ける。

著者:BACK AGING編集部。バックエイジングで検査・施術を担当するトレーナーは、全員が国家資格を持つ専門トレーナーです。本記事は、一般に公開されている資料と当院の見解を分けて掲載しています。個別の診断や治療方針を示すものではありません。

参考文献
  1. Mohseni M, Mabrouk A, Li D. Pes Anserine Bursitis. StatPearls. StatPearls Publishing(2024年1月更新)
  2. Koolmees DS, Klott JD, Poppe TR, Bernholt DL. Distal Hamstring Injuries and Disorders. JAAOS Global Research & Reviews, 2025;9(9):e25.00248
  3. American Academy of Orthopaedic Surgeons(米国整形外科学会)OrthoInfo “Pes Anserine (Knee Tendon) Bursitis”(2026年10月閲覧)
  4. NHS “Bursitis”(2023年10月見直し)
  5. NHS “Knee pain”(2023年12月見直し)
  6. MSDマニュアル家庭版「滑液包炎」(2024年3月)
  7. MSDマニュアル プロフェッショナル版「滑液包炎」(2024年3月)
  8. Atici A, et al. Poor Accuracy of Clinical Diagnosis in Pes Anserine Tendinitis Bursitis Syndrome. Indian Journal of Orthopaedics, 2022;56(1):116-124
  9. Hasan M, et al. Knee Bursae: A Comprehensive Review of Clinical Evaluation, Imaging Differentiation, and the Expanding Role of Biologic Therapies. Cartilage, 2025(オンライン先行公開)
  10. 中村謙介・荒井沙織・兎澤良輔「拡散型圧力波治療を用いた鵞足炎症例の治療成績」物理療法科学 30巻1号 p.50-56, 2023
  11. Uysal F, et al. Prevalence of pes anserine bursitis in symptomatic osteoarthritis patients: an ultrasonographic prospective study. Clinical Rheumatology, 2015;34(3):529-533
  12. Tani B, et al. Pes Anserine Bursitis: An Underrecognized Cause of Medial Knee Pain. Orthopedic Research and Reviews, 2026;18(2026年10月公開)

資料確認日:2026年10月18日

海外資料は一般的な考え方の参照に用いています。写真・イラストはイメージです(監修者の写真を除く)。

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